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【現地人】1人で与えられた、原住民との時間

2009年08月19日 (水) | カテゴリ:'09モンゴルの旅-地球探検隊

乗馬3日目。
昼食をとる予定の河原の手前で落馬した。
帰国後にわかったのだが、骨折していた。

河原でも、痛みが引かず、ジャンプしただけでも
かなりの痛みが出る。
隊長と現地ガイドのサラに話し、
河原からの帰りの乗馬を断念した。

ちょうど、料理道具などを持って帰る車がくるので、
それに乗せてもらうことにした。
馬で移動するみんなを見送って、ひとり残る。

ホルホグ料理の時に手伝いで来ていたおじさんと、
乗馬ガイドの小さな男の子が残ってくれた。

その子の名前も聞いたんだけど、難しくて長くて、
紙も何もなくて覚えられなかった。

おじさんの家、すぐ近くのゲルが家らしい。
見える距離にあるゲルだ。

車が1時間くらいで来るということだったが、
実際には、3時間近く待ったのだと思う。
モンゴルタイムだね。


当然、言葉も通じない。
旅の仲間もガイドも、他の観光客もいない。

現地の人、犬や動物、草原と河と山、
そして、そこに住む原住民のわずかなゲル。

そこに、ひとりでいる感覚。
不思議と不安はなかった。

景色を見ながら、ボーとする。
なんだか、旅という概念を捨てて、
ただモンゴルに、今いるんだなぁ、という
モンゴルと1対1で関わらせていただいているような、
やわらかな感覚。
すごく心地良かった。

子供たちと、木や枝や河の水で遊ぶ。
その辺にあるものが、なんでも遊び道具だ。
チャンバラのようなこともやった。
木の皮を石で剥く、剥き方も教えてもらった。
言葉はいらない。

持って来た紙飛行機で、子供と遊んだ。
おじさんも出てきて、面白そうだと、一緒に遊んだ。

指差し会話帳とジェスチャーで、
いろんなことを話した。

おじいちゃんまで出てきて、
馬乳酒、ミルク、チーズなどをくれた。

馬乳酒で、お腹を壊すかなぁと思いつつ、
おじいちゃんの気持ちをいただいた。

その代わり、ホルホグ料理の肉を
1個半持って行ったけど。

物々交換だから頂戴って、
ジェスチャーがすぐにわかった。

一緒に乗馬した現地人たちが残った
ホルホグを食べるんだろうが、
なんか、あげちゃった。

ウォッカも1杯あげちゃった。
グイグイって飲みたいジェスチャーするし。

ダメって、説明できないし(笑)

この物々交換に、観光ではない
現地のリアルな生活を感じた。


3時間近く待っていたと思う。
時計もしていないし、ただ、日が暮れはじめて
ずいぶんと待っているなぁと感じた。
さすがに、おじさん達も、心配し出したのか、
電話はないかとか、紙とペンはないかとか、
ジェスチャーしはじめて、
んー、電話もないし、そういえば、紙もペンもないし、
どうしようかなーと思っていたときに、
ちょうど車がやってきた。

旅を取り除いた、ただ1人の自分として、
モンゴルの原住民と触れ合えた、ひと時。

この機会に、本当に感謝したい。


旅でもなく 日本人でもなく 

ただ1人の人間として ここにいた


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 寺田 直樹(てらだ なおき)
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