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美らピープルでいこうブログ > '09モンゴルの旅-地球探検隊 > 【乗馬】ヘルメット軍団を襲撃するピンク野郎
レースでの大疾走に感動した後は、
道も細くなったり、砂利道になったりしたので、
少しのんびりと乗馬をしていた。
たくさん走ってくれた、
ロンゲも休ませたかったので、ちょうどよかった。
数十分後、再び、道路沿いの広い草原に出た。
集団の左端の方を歩いていた、現地ガイドのサラが
「チョッ、チョッ」と掛け声を掛け、トロットで駆け出す。
サラの近くにいたので、ロンゲに鞭を軽く一発入れて、
サラの馬についていく。
サラの馬の走りが、トロットからキャンターに変わった。
それについていく、俺とロンゲ。
また、集団から少し抜け出す感じで、2頭で前に出た。
また、「走るタイミングが来た!」と感じた。
味をしめてしまった俺は、
サラの馬を追走するロンゲに鞭を入れ、
「チョーー!」と掛け声を掛けると、
走りがギャロップに変わり、サラの馬を追いかける。
サラの走りもギャロップに変わり、
2頭で一気に走り出した。
その時、左前方数十メートルのところに、
乗馬をしている他のツアー団体がいた。

↑
乗馬前、午前中のキャンプ場で目撃した、そのツアー団体の一部。
別の日本人ツアー団体だ。
ヘルメットをかぶって、膝サポーターをして、
一列に並んで、常歩でゆっくりと乗馬している。
ほとんどのツアーの乗馬は、安全のため、
そういう乗り方をしているツアーのようだ。
だけど、求めているのは、そんな旅じゃない。
そんな大草原での乗馬じゃない。
チョーチョー言いながら、鞭を振って、
大自然の中を、ギャロップで疾走する。
風になって、人馬一体になって、地球を駆抜ける。
俺がしたいのは、そんな旅だ!
そして、今がまさにその時。
テンションがさらにあがり、
そんなツアー団体を横目に、
ギャロップで走り去ろうと思った瞬間、
ロンゲの軌道が変わった。
サラの馬が、まっすぐ走っているのに対して、
ロンゲが、ツアー団体の馬群に、
どんどん近づくように左斜めに走り出す。
もともと、他の馬と一緒に走りたがるロンゲ。
手綱の右側を引いて、軌道修正しようとするが、
ロンゲは、左斜め、ツアー集団に近づくように走っていく。
「やばいっ。そっちへ行くな。」
そう思ったが、手綱では、軌道修正できなかった。
掛け声を止め、鞭を振らずに、ロンゲの挙動に集中した。
その時、感覚的に大丈夫だと思った。
ロンゲは、混乱して、馬群に突っ込もうとしているのではなく、
馬群の近くに行きたいだけなのが、感じ取れた。
実際、ツアー集団にかなり近づいてしまったが、
真横をしっかりと走り抜けるロンゲ。
ツアー集団の先頭の馬も抜き去り、
右前方には、まっすぐギャロップして走るサラの馬。
後ろをチラッと振り返ると、ツアー集団の馬も暴れたり、
列を乱したりしていないことが確認できた。
「よし、後ろも大丈夫だ!」
そして、
「サラに追いつく!」
そして、鞭を2度、3度と振り回し、
馬に走るぞ、走るぞとサインを送り、
「チョォォーーー!!!」という掛け声と共に、
二発、三発と鞭を入れ、サラの馬を追いかける。
危機を脱し、視界が開け、
サラの馬を追走して、2頭でギャロップ。
これもまた、気持ちのよい思い出だった。

ただ、その一部始終を、
後ろから全て見ていた、他のメンバーには、
忘れられない光景だったようだ。
「ヘルメット軍団の目の前を、チョーチョー叫びながら、
走り去るてらっちの姿は一生忘れられない。」
と、旅の後でも言われる。
確かに、まず、いないだろう。
安全のためにヘルメットやサポーターをして、
一列に並んでゆっくり乗馬しているツアー団体に突っ込んでいき、
真横をギャロップで抜き去って、
その目の前で、骨折した指から血を滲ませながら、
鞭をぶん回して、鞭を入れ、
チョーチョー叫び、走り去っていく奴。
ツアーの馬達が驚いたり、
釣られて走り出したりする可能性があるから、
もちろん、やっちゃだめ!
当然、そんなつもりは何一つなかったし、
あの状況で、一番回避できるように乗馬して、
遠ざかったつもりだったんだけど、
その一部始終は、忘れられない光景に見えたのだろう。
後で、
「あのピンク野郎だ!ってツアー団体の人達に言われるよ。」とか、
「あの無茶な軍団が、地球探検隊ってやつらだ、って噂が広まる。」とか、
「地球探検隊。日本人ツアー団体を襲う!ってニュースになる。」とか、
まあ、笑い話なんだけど、色んな妄想のネタになってしまった。
その団体とは、ツーリストキャンプ場が一緒だったようで、
現地ガイドのサラが、その団体のガイドとも話しをしていた。
後から、サラに聞いた話しだが、別に怒ったりはしていなくて、
トラブルもなくて、「すごいですねー」って感じだったらしい。
その団体のツアーガイドからしてみれば、
「あぶねーだろ、近づくんじゃねぇ、あのピンクのパーカー野郎め。」
って思われても、おかしくなかったんだよね。
笑い話でもあり、危なかった話しでもある。
そして、忘れられない思い出でもある。
でも、もし、そのツアー団体の人達にとって、
ちょっとでも、あんな風に、大草原を走りたい、
なんて気持ちが芽生えてくれたのなら、
嬉しいんだけど、どうだったんだろう。

↑
ツアー団体を襲撃するピンク野郎と仲間たち、作戦会議中(嘘です)
夢も追いかけ 足元もみよう
自分を見つめ 相手にも寄り添おう